2018年2月のブログ記事
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美濃謙山の瑠璃釉長方の小鉢です。 岐阜県多治見の陶工です。 落款は「美濃國謙山造」です。 美濃土を使って、端正な使いやすい鉢を多く作っています。
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先日、壱興さんの釉薬ものの木瓜鉢を掲載しましたが、こちらは泥ものです。 釉薬がかかっていない他、足が雲足になっていることが大きな違いになります。 落款はおなじみの「壱興造記」。 奥行きがあるので、太い樹も入ります。
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一応、辰砂(しんしゃ:赤く発色すること)だと思われる釉薬の小さい正方鉢。 加藤亦助の時代の乗った鉢です。 落款は「亦翁」。 町直などと同時代に活躍していますが、ちょっとマイナー。 でも、そこが好きなところなんです。
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今度は泥物(でいもの)の壱興鉢になります。 天の黒松などに使う「雲足長方鉢」という定番もの。 壱興さんの鉢は土目もよく、時代もキレイについてきます。 落款は「壱興造記」。
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これも屯洋の下方鉢になります。 丸鉢だけど、縦長で懸崖樹なんかに使うものを「げほう」と云うんですね。 釉(くすり)は蕎麦釉みたいな感じ。 落款は、同じく「屯洋」の押し落款です。 昔、細いチリメンカズラが入っていましたね。
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陶芸一族といっていいい、伊藤家の一員である伊藤屯洋の青磁釉に青釉二本線引きに辰砂をかけた鉢になります。 父は丹鏡、兄は月香、兄嫁は支香、奥さんは三州孝子という特別な環境の中で、実用的で多彩な作風の鉢を多く世に出しています。 落款は「屯洋」の押し落款。 水の抜けもよく、使いやすい鉢です。
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主に昭和初期に盆栽鉢に取り組んだ市川苔州(たいしゅう)の瑠璃釉の小さい丸鉢です。 苔州鉢には落款のないものも多く、作風に竹本に似た感じのものもよく見かけますが・・・ これは「苔州」の押し落款があります。
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昨夜に続き、陶翠鉢になります。 水野陶翠の特徴ある土目がいい感じ。 落款は「緑寿庵」。 水野正雄が還暦後に名乗った緑寿庵。 今から50年ほど前のお話です。
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しばらくは小さい鉢シリーズとなります。 第一弾は、この陶翠鉢。 釉薬は微妙な色で、桃花釉とも違う感じだし、小豆でもありません。 落款は釘彫りの「陶翠」なんですが、飾り足が洒落ていてお気に入りの小鉢なんです。 今はどの樹も大きくなって、これには収まらないのが難点です。
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ご覧のとおり、ちょっと持ち崩しているイボタです。 長いこと植え替えていないことが原因でしょうね。 鉢も薄い加藤亦助で、水抜けもよくなかったみたいです。 根もこんな具合。 悪い根もバッサリと追い込んでしまいまいた。 さて、これで少しでも元気になってくれればいいんですけどねえ。
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昔、くまさんに貰ったイボタです。 これは取り木しているんじゃなくて、根上がりっぽい状態なので、そこを保護しているんです。 カッコ悪いから、ちゃんと植え替えた方がいいですね。
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荒皮性のイボタです。 どうにか枝も解れたようです。
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まだ荒れていませんが、荒皮性のイボタです。 荒皮性のイボタの枝の挿し木だから間違いありません。
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4~5年前に、立春大市か何かで貰ってきた「徳南園」ものです。 その後、芯を立て直しています。 そろそろ、一度は本鉢に入れてもいいかも。
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これは挿し木じゃありません。 普通に手に入れた小葉のイボタです。 こちらも芽が黒ずんで、もうすぐ開きそうです。
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これもたぶん挿し木もののイボタです。 これは小葉のタイプですね。 こんな寒い中ですが、イボタは早起きなので、もう芽が色着いてきました。
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イボタ5幹の寄せ植えです。 以前は薄い楕円鉢に入っていましたが、今は支香の丸鉢になります。 本当に合わないので、今月の植え替えで楕円に戻します。
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これは荒皮性のイボタの挿し木ものになります。 このくらいの角度が正面でしょうね。 裏はやっぱり裏ですね。
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やっと、実生楓シリーズが終わったので、ここからはイボタたちになります。 ちなみに、これは挿し木で作っている小葉性のイボタです。 あまり大きくするつもりがないので、ボディはこのくらいで良いとして・・・ 今月下旬までには、植え替えと同時に、ここまで追い込みます。
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これで最後にしましょう。 さて、これなんかどうしようか?というところです。 やはり、数年はこのまま走らせてボディを作ってからのお話でしょうね。
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まいどお馴染み、2015年もの。 もうちょいです。 ちょっと掘ってみましたが、やはり正面はコチラみたいです。
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毎度毎度で恐縮ですが、これも2015年実生の楓の1本です。 もう書く必要ないですね。 癒着してこんなボディが出来ました。 まあ、なんでもいいんですけど、こんな感じの取り木ということでやんす。